実演資料 自社メディアの運営で実際に使っている仕組みを、社名・URL・売上を伏せてまとめました。ふだんの回し方をそのまま見ていただくための資料です。 ← デモ一覧へ
AI OPERATIONS

生成AIを業務に組み込む4つの仕組み

AIに書かせるところまでは、いまは誰でもできるようになりました。手がかかるのは、出てきたものを機械で止める・大量に配る・毎日回すところかな、と感じています。自社のWebメディア運営(1人・複数サイト)で実際に回している仕組みを、4つに分けてご紹介します。

自社メディア 58サイト・公開記事3,585本 公開前の自動検査 25項目 不変条件レジストリ 45件 Claude Code を毎日の道具として運用
仕組み 01 / 止める

AIに書かせたあと、公開前に機械で25項目を検査しています

生成AIの文章は見た目が整っているぶん、間違いに気づきにくいところがあります。人の注意力だけに頼らず、公開の直前にスクリプトが全項目を確かめ、1つでも引っかかると公開されない形にしています。

原稿が公開されるまで

人が見るのは最初と最後。途中は機械が通します

  1. 計画書何を・誰に・なぜ書くかを先に固定
  2. 生成AIで下書き規約ファイルを読ませて書かせる
  3. 自動検査 25項目1つでも不合格なら止まる
  4. 公開API経由・予約投稿
  5. 公開後の照合本番の表示を取り直して差分0を確認

検査項目の例(25項目のうち8つ)

  • 止めるリンク切れ・存在しないページへのリンク
  • 止める制作メモ・プレースホルダ(「ここに◯◯を入れる」)の混入
  • 止める出典URLが生きているか(404・別サイトへの転送)
  • 止める日付の整合(公開日より未来の更新日 など)
  • 止める広告表記(PR表示)が最初の画面に入っているか
  • 止める構造の崩れ(見出しの階層・閉じ忘れ・空要素)
  • 止める同じ文言のラベルが別のURLに使い回されていないか
  • 記録一度直したことが戻っていないか(不変条件45件を起動のたびに再検査)
項目数・件数は2026年9月時点の実測。検査は自作スクリプト(Python)で、記事1本あたり数秒で完走します。
仕組み 02 / 配る

50以上のサイトの見た目を、1つの共通CSSでまとめて直しています

サイトが増えると、「1つ直したら別のところが崩れた」がよく起きます。共通のCSS基盤を全サイトに配り、ページごとにばらついていた指定を機械で置き換えた例です。

ページ内に散らばっていたインライン指定の数

全サイト合計・着手前と完了後(目盛りはゼロ起点)

着手前
50,013箇所
完了後
約438箇所(理由があって残した分)
012,50025,00037,50050,000

やった順番

  1. 01まず全サイトで数える(1サイトだけ見て判断しない)
  2. 021サイトで試して、本番の表示を実測する(「出ている」と「効いている」は別なので)
  3. 03置き換えは機械に任せ、人は例外だけ判断する
  4. 04配ったあとに全サイトでもう一度数え、差分を記録する
数値は自社サイト群の実測(2026年8〜9月)。並列で一度に触ると共用サーバーが落ちるため、小さな束に分けて配りました。
仕組み 03 / 作る

図・画像も、同じ型から自動で生成しています

本文の説明図とアイキャッチ画像は、色・字間・余白の規則を1か所にまとめておき、データを渡すとスクリプトが描く形にしています。人がデザインツールを開くのは、規則を決めるときだけで済んでいます。

1枚の図ができるまで

左から右へ。規則は全サイト共通、中身だけ差し替える

データ比較表・手順・数値(テキストで渡す)
↓
型(トンマナ規則)配色6色・文字サイズの段階・4pxの格子
↓
図・画像SVG/WebP。拡大しても崩れない

同じ規則で描いた図の見本は 説明用の図解4点 にあります。

アイキャッチ・本文図とも自作スクリプトで生成。写真はストック素材を機械で切り出し、ロゴらしき印を除いて使っています。
仕組み 04 / 回す

Claude Code を毎日の道具にしています。ルールはファイルに書いて、AIに読ませます

毎回口頭で指示するのではなく、判断基準をプロジェクトの規約ファイルに書き、AIが起動時に読む形にしています。人が触るのは、判断が要るところだけです。

1日の運用の流れ(例)

青=AIとスクリプトが進める/橙=人が判断する

  1. 起動セルフチェック(前回の続き・期日超過・不変条件45件)を機械で出す
  2. データ取得検索・アクセスのデータをAPIで取り、週次の表に畳む
  3. 判断どの面に何をするかを決める。選択肢は機械が並べ、人が選ぶ
  4. 実行執筆・是正・配備。規約ファイル(CLAUDE.md)を読んだAIが進める
  5. 検査仕組み01の自動検査を通す。落ちたら公開されない
  6. 確認本番の表示を人が最後に見る
  7. 記録やったこと・外れた予測を台帳に残し、次回の起動時に読ませる
AI・スクリプト人の判断
定期実行(Windowsのタスクスケジューラ)と起動時のスクリプトで、人が忘れていても回るようにしています。

御社でやるとしたら(伴走の進め方)

上の4つを、いきなり全部入れることはしません。まず1本の業務を選んで、止める仕組みまで含めて動く状態にしてから、少しずつ広げていきます。

  1. 棚卸し(最初の1〜2週): 今の業務のうち「毎回同じ形で・量がある・間違うと困る」ものを一緒に選ぶ
  2. 1本を自動化: 生成AIに任せる範囲と、人が判断する範囲を線引きして動かす
  3. 止める仕組み: 出力を機械で検査する項目を御社の業務向けに決める(仕組み01の型)
  4. 手順書と規約ファイル: 担当者が変わっても回るように、判断基準を文書にする
  5. 定例(月2回): 外れたところを直し、次の1本を選ぶ

金額はこのページには書いていません。業務の中身と量で変わるので、棚卸しの結果を見てからお出しします。